■もはや呪術 授業時間中に大泣きした児童を先生が職員室に連れてきた。 文字通りワンワン泣いて授業の邪魔になるからなんだが、職員室でもなんだかんだで仕事や来客の邪魔だった。 とにかく理由を聞き出したいのだが、泣いてる間はもう言葉を発せず、だからといって少々泣き止んだところで話を振ると思い出してしまうのかふたたび泣き始めるのデススパイラル。 まあ、こどもの泣き方がなんか作為的に聞こえたので、印刷室にみんな姿を隠してひとりぼっちにしてやったらすぐ泣き止んだけど。 (作為的に大声で泣くのって「かまって、気にかけて、僕に優しくして」サインだから、訴える相手のいないところでは泣けないもんな)
とりあえずなんとか落ち着いたところで、泣いた理由を問いただしたところ、
「僕の持ってたカエルの内一番大きなのをAくんが持っていって自分の筆箱にしまって返してくれないのが悲しかった」
んだそうだ。
?
???
ちょっとまてちょっとまて。なんかおかしいぞ。
確かに自分の大事な物を友達に取られて返してくれないのは悲しいことだが、この骨子以外の単語が異常だ。
ていうか、お前らなんでナチュラルにカエル持ってるの? そして授業中に机の上に出してて、盗った奴はそれを筆箱に仕舞っただと? 万一筆箱をランドセルにしまったあとに脱走したら教科書プレスでカエル栞完成の大惨事じゃないか。
この点を連れてきた先生に問いただしたところ、
「ああ、今2年生は「身近な生き物を探そう」の授業でカエルやダンゴムシや蜘蛛を捕まえてケースに入れてるんですよ」
…それって蟲毒って呪術じゃないのか。餌やってないし。 今の2年生恐ろしいいいいい! なにこの新教育課程!
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